7月29、30日に東京流通センターで開催されていた、
「タカショーガーデン&エクステリアフェア2015」
が無事終了しました!
弊社が今回担当したのは、
フェンスデザインや展示ブース全体のデザイン案です。
エントランス部分 |
フェンスそのもののデザイン精度を上げるのはもちろんのこと、
フェンスをどのように使用して庭の空間を作るかをご提案するのが
今回の展示ブースのコンセプトでした。
フェンスデザインといっても0から考えたのではなく、
従来品はフェンスの横板の隙間が15mmだったものを、12mmに変更しました。
たった3mmの変更かと思われるかもしれませんが、
1mm単位でフェンスの見え方がだいぶ変わってきます。
今回12mmに決まったのは間延びしすぎない、かつ窮屈すぎない隙間であり、
作る空間を圧迫しすぎずに、目隠しなどの機能を保つことのできる幅であったことからでした。
左側は横板が80mmのフェンス、正面は横板が40mmのフェンス。 使用テクスチャーパターン:ジャラ |
事務所で横板のサンプルを作って1mmずつずらし検討したのは良い思い出です^^
また横板の厚みなどによって、隙間からの見え方が変わってきますので
どんなフェンスでも「12mmにすればキレイに仕上がる!」という訳ではありません。
プロダクト制作に携わる事で、よりモノに対する味方が細かくなりました。
次に展示ブース全体のデザインですが、
展示のメインとなる木調カラーのアルミフェンスなど人工物と、
本物の木材を使用したフェンスや石などの自然物とのバランスが難しいところです。
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展示ブースの平面図です。竣工図面ではないので違う箇所もあります。 下から上へ行くのが展示での順路となっていました。 |
【和の空間】
・A部分
奥フェンス40mmの横板。 使用テクスチャーパターン:チャコールグレー |
ここでは展示ブースの外側に向けてフェンスを表にしました。
・B部分
裏側です。「中の空間に入った」という印象を受けますね。 |
水鉢が涼しさを演出します。 |
【洋の空間】
・C部分
中央左寄りのフェンスは、e-ウッドパネル11型W18(2本格子)。 色:オスモカラーカントリーカラーラブラドールブルー |
こちらが順路として出口となりますが、入り口のような雰囲気があります。
奥に見える紫のプランターは、「ベジトラグ」という家庭菜園用のプランターで、
自分で組み立てて使用することが可能です。
ベジトラグの鮮やかな紫と賑やかな植栽がアイポイントになります。
こちらは様々な色が溢れるにぎやかな空間になっていて、
青のフェンスも、明るい葉っぱの背景に使うと明るい緑が映えます。
サワフタギの緑が鮮やかに見えます。 |
・D部分
奥のフェンスは80mmの横板。 使用テクスチャーパターン:スプリングオーク |
カウンターの天板は人の手が触れるので本物の木材「タンモクアッシュ無塗装」
側面部分は「アートエバーボード」のジャラ、
柱は「アルミ部材」のステンカラーを使用しております。
左側フェンスは40mmと80mmの横板を交互に配置。 使用テクスチャーパターン:スプリングオーク |
カウンター単体ではなく、植物と合わせ空間に置かれることで、
木材とアートエバーボードがより馴染んだように見えます。
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この展示に限っての話ではないですが、
デザインを図面で考えてるときは想像上でしか組み合わせられません。
頭ではわかってたのですが、、、
実際の空間での調整がどうしても必要になることが身をもって勉強になりました。
プロダクト製品に関してだったり、植栽の組み合わせだったりと、
学ぶ機会を頂けたことに感謝です。
ここまで長文となってしまいましたが、
読んで下さった皆様ありがとうございました!