JAGサロンにて「月の桂の庭」を訪ねた。
月の桂の庭 |
この庭は以前、作庭家の安諸氏の薦めで
2001年の3月10日に訪れたのが最初であった。
2001年当時に描いた絵 |
突然の訪問にもかかわらず、御当主の桂さんは
心良く迎え下さり、庭にまつわる話をしてくれたのだった。
特に裏山の奇岩(石灰岩)の景色が庭の原型にあり、
作庭をした四代当主忠晴がこの地の開作を経営した際、
事業の完成に兎肉を断って、月に願いをかける行事を始めた事に
関係している。との事であった。
十数年の時を経て、石組みの庭は静寂の中にあった。
ただ、以前と違うところは土塀の外の植木の
背が高くなり、遠景の山を隠していることであった。
今回、石組みを中心に絵を描き始めたところ、
塀の外の緑を入れないと庭が活きてこない事に気づいた。
緑が作庭当時にそうであった様に遠景の山であったならなおさら良いと思った。
正木覚